中絶手術のQ&A

ここではご質問されることが多い内容をまとめています。この中にないものに関しては、お気軽にお電話などでお問い合わせください。

中絶手術が可能なのはいつからですか?

妊娠4週目以降で、市販の尿検査薬で妊娠反応が陽性になった場合には、すぐにお問い合わせください。生理周期などもご質問さしあげるため、必ずご本人がお電話でお問い合わせいただくようにお願いしています。なお、一般的な生理周期は25~35日以内ですから、周期より生理が遅れる、あるいは出血が少量の場合は妊娠している可能性があります。この時点が妊娠4週目です。

いろいろ不安があって悩んでいます

当院ではメンタル面も含めて丁寧で患者様のお気持ちを重視した診療を行っており、お悩みがある方にはカウンセリングでしっかりご説明して適切な判断に役立てるようにしています。ご不安がありましたらなんでもお尋ねください。また手術後のアフターフォローもしっかり行っており安全で確実性の高い避妊などについてもご提案しています。

簡単に手術までの流れを教えてください

初診時に子宮外妊娠などがないかを確認して、問題なく手術ができると判断されたら手術可能です。なお、出産経験がない場合には前日の処置が必要になるため、手術は最短でも翌日になります。
当院ではすべて母体保護法指定医による診察と手術を行っております。

初期と中期の身体への負担は異なりますか?

週数が短ければそれだけお身体への負担が少なくなります。また費用も中期より初期の方がリーズナブルです。また、中期になると死亡届や火葬などの手続きも必要になります。手術後の出血も初期には2週間程度ですが、中期になると3週間以上出血が続くこともあります。

中絶手術にはどのような方法がありますか?

初期で週数が少なければ身体に優しい吸引法だけで手術可能になります。週数が進んでいる場合には掻把法も併用することがあり、やや出血リスクが上がります。中期では吸引法や掻把法は出血リスクがかなり高くなってしまうため、主に人工的に陣痛を起こす方法で対応します。
熟練した専門医がより安全に、そしてお身体への負担を最小限にする方法をとっていきますので、ご安心ください。

日帰りの中絶手術は可能ですか?

初期中絶手術であれば日帰りの手術が可能です。ただし、手術に関するご注意をしっかりお守りいただく必要があり、当日と翌日は安静を保っていただきます。中期の場合や初期でも持病などがあってリスクが高い場合には入院が必要になりますが、ほとんどの場合3~4日程度の入院になります。

中絶手術が不可能になる妊娠週数はいつですか?

日本では22週以降の妊娠中絶手術は許可されていません。また週数が少なければ少ないほどリスクも低いため、できるだけ早めのご相談をおすすめしています。

中絶手術は何歳から可能ですか?

年齢は特に制限がありませんが、未成年者の場合、保護者の方の同意が必要です。

中絶手術にかかる時間はどのくらいですか?

初期の手術自体は15分程度です。条件がありますが前処置や麻酔から完全に覚めるまでを含め、初期の妊娠中絶手術は日帰りで受けることも可能です。前日に受診いただいて前処置が必要になりますし、中期の手術は3~4日の入院が必要になります。
また手術後は経過観察のため、1週間までの間に受診いただいています。腹痛や出血がある場合や、胸の張り、吐き気などがある場合には、すぐに再受診してください。

中絶手術に必要な検査について教えてください

超音波検査で妊娠週数の確認や妊娠発育状況など妊娠の状態を調べ、最終生理から妊娠週数を確認します。また、血液検査で貧血や感染症の有無などを総合的に調べて手術が可能かどうか判断します。アレルギーや持病がある方、性感染症(クラミジア、淋病、梅毒など)になったことがある、普段お薬を飲んでいる方は診療の際に必ず医師にお伝えください。

妊娠中期の無痛手術は可能ですか?

場合によって可能なケースもありますが、基本的に陣痛のような痛みのある手術となります。手術内容や痛みに関しては事前にくわしい説明をしております。

子宮筋腫や卵巣のう腫があっても中絶手術はできますか? 

可能です。当院では経験豊富な専門医が状態をしっかり確認した上で手術の検討を行っています。ただし、妊娠すると卵巣が腫れるケースがあり、中絶手術に困難がともなう可能性もあります。妊娠の兆候があったら早めに受診してご相談ください。なお、当院では手術後も卵巣の腫れが引かない場合、画像診断による高度な検査など、総合的な診療が可能です。

妊娠中期の中絶手術で入院する期間はどのくらいですか?

一般的には2~5日程度で、3日前後が多くなっています。妊娠週数や状態によって大きく異なりますが、週数が少なければ負担の少ない手術が可能になり、中期でも詳細な検査の結果、日帰り手術が可能になるケースもあります。できるだけ早く受診してください。

予約は必要ですか?

手術自体は予約が必要です。初診の事前受診の場合にはご予約いただかなくても可能ですが、ご予約いただければ待ち時間がほとんどなくスムーズな診療が受けられます。

中絶手術に必要な持ち物はありますか?

初期の日帰り手術では、ナプキンをお持ちいただいています。また、コンタクトレンズや義歯を付けている場合、手術前に外していただくため、保管容器をお持ちください。
中期の手術など入院をされる場合には、上記に加え、洗面用具と下着の替えもお持ちください。

中絶手術の費用はどのくらいですか?

費用には個人差があります。処置の内容や土日の手術、付き添いの同泊などは、別途かかります。ご説明の際に明細までしっかりお伝えしていますが、事前にくわしく知りたいという場合にはお電話などでお問い合わせください。

中絶手術の同意書はどう記入したらいいですか?

中絶手術は母体保護法指定医にしか行うことができません。また行うためには同意書が必要になります。同意書には、本人とパートナーの直筆による署名と捺印をしていただきます。

中絶手術の痛みが心配です

手術前の内診や処置を含め、手術にはほとんど痛みがありません。手術後に子宮が収縮するため麻酔が覚めてから生理痛のように痛むことがまれにありますが、数十分で消えていきます。ご帰宅時にはほとんどのケースで痛みがありません。なお、他の手術を受けた際に麻酔がかかりにくいと指摘されたことがある場合には、事前受診の際にご相談ください。

中絶手術後の出血や痛みが不安です

手術後、数日してから出血が起こることがありますし、その際に生理痛のような痛みを感じることもあります。この時の痛みが強い・出血が多い、または翌日にも続く場合にはご連絡ください。
また、普段の生理痛が強い方や痛みを強く感じる方は念のため、手術の3~4日後に1度受診をしていただいています。

手術後、生理はいつきますか?

手術後の生理は、ほとんどの場合24~40日後にきます。ただし手術後は排卵周期が乱れやすく、すぐに続けて妊娠してしまうケースもあります。手術後は避妊に十分気を付けてください。なお、手術後の避妊に関しても具体的にしっかりアドバイスやご提案をさしあげています。なんでもご相談ください。

中絶手術後に現れる症状について知りたい

術後、4~5日経過してから出血や生理痛のような腹痛が現れることがあります。この出血は初期の場合1~2週間、中期の場合3週間程続く可能性があります。痛みが強い、出血量が多い場合にはすぐにご連絡ください。
また出血や痛みがまったくない場合も薬の服用を含め医師の指示を必ず守ってください。
当院では術後1週間~2週間までの間に必ず経過観察のための受診をお願いしています。お身体だけでなくお気持ちへの負担も軽くする診療を心がけておりますので、ご不安などがありましたらなんでもご相談ください。

妊娠時に生じた症状は手術後になくなりますか?

つわりのような症状や胸の張り、ホルモンの変化は、早ければ翌日、ほとんどの場合は数日~1週間程度でおさまっていきます。もしも1週間以上経過してつわりのような症状や胸の張りがあるようでしたら、すぐにご連絡ください。

中絶を起こすお薬の処方は可能ですか?

現在、日本では服薬による中絶が許可されていません。これは大量出血を起こすリスクがあるからです。中絶は経験豊富な母体保護法指定医が行う医療機関での手術を受けて、できるだけお身体への負担を避けるようにしてください。

中絶手術後の入浴はいつから大丈夫ですか?

シャワーは当日も可能です。入浴は1~2週間までに受ける経過観察で異常がないことを確認してから可能になります。

中絶手術後の食事に制限はありませんか?

特に食事制限はありませんが、唐辛子など刺激の強いものやアルコールは1週間ほど控えてください。特に出血が続く場合には止まるまで控えるようにしてください。

中絶手術後、SEXはいつからできますか?

出血がなくなったら可能です。ただし排卵周期が不安定になりわかりにくいため、基礎体温を測っている場合もそれに頼らず確実に避妊をしてください。また、クラミジアや淋病などの既往がある場合には、パートナーとともに治療を受けて再検査し、陰性になってからとなります。

中絶手術後の仕事や学業への復帰はいつになりますか?

特殊な場合を除き、基本的に初期の手術では翌日から、中期の手術など入院した場合は退院の翌日から復帰が可能です。海外渡航予定がある場合には事前にご相談いただくことで可能になることもあります。いずれにしても、医師の注意や指示をしっかり守っていただくことが必要です。

手術後はいつからスポーツを再開できますか?

個人差がありますが、手術後、1週間を目安にお考えください。なお、お仕事や学業の内容がスポーツである場合や水泳などでは、事前にご相談いただいて経過観察の日を決め、その日以降のスポーツが可能かどうかを判断します。また卵巣の腫れなどがある場合にも、スポーツの再開には術後の経過観察が必要になります。

中絶後の避妊について知りたい

低用量ピルの服用をおすすめしています。確実性の高い避妊法ですし、生理周期を規則正しく整え、精神的な安定にもつながります。特に生理周期が乱れやすい方、子宮や卵巣に病気を持っている方、ホルモンバランスの乱れで情緒不安定になりやすい方にはおすすめです。ただし、低用量ピルの服用には子宮がん検診、血液検査などが必要です。必ず知識や経験が豊富な専門医への受診を受けるようお願いします。

妊娠したけれど、被曝が気になります

妊娠している可能性がある時には、レントゲン撮影やCT検査を受けることはできません。こうした検査は安全な線量になっていますが、週数が少ない時には大きな影響を受ける可能性があるため万が一を考えて被曝を最小限にとどめる必要があるからです。飛行機で移動してもある程度の被曝は起きますが、それによる中絶の必要はないとされています。

肥満で麻酔に危険がともなうのではと不安です

肥満がある場合、日常の睡眠時に呼吸異常があると麻酔リスクが上昇するため、特に週数の少ない早めの時期の手術が望ましとされています。当院では安全性を考慮して全身状態をしっかりモニターしながら麻酔を行っております。リスクなどに関しても事前にしっかりご説明しておりますので、ご不安がありましたらなんでもご試問ください。

最近流行している風疹が心配です。中絶も考慮すべきでしょうか?

風疹は妊娠初期に感染すると先天性風疹症候群により胎児の白内障や水頭症、心臓疾患などが起こる可能性があります。妊娠の可能性があり風疹の抗体がないと思われる場合には、早めに産婦人科にご相談ください。現在、妊娠をご希望されている方や妊娠されている方の配偶者は、ほとんどの場合、助成金で風疹ワクチンの接種が受けられます。ただし、接種後は3~4週間避妊してから妊娠することが推奨されています。助成についてはお住まいの市区町村にお問い合わせください。

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