中期(12週~)の中絶手術
日本では、法律上妊娠満21週まで認められていますが、世界的には初期である妊娠12週以内とされているケースが多くなっています。日本ではそれだけ安全に手術ができる手法が確立しているということでもありますが、お身体への負担が大きくリスクも高くなります。
なお、中期の中絶手術の場合、入院が必要です。当院には入院設備が整っていますので、安心してご相談いただけます。
中期(12週~)の中絶手術の流れ
子宮や胎児が大きくなっているため、初期の手術のように子宮口を広げただけでは処置ができない場合があります。その場合、陣痛を人工的に起こして胎児を分娩し、胎盤を出します。
手術の流れ
1.受診
産婦人科を受診して妊娠の診断を受けます。
手術を受けることを決めたら、手術日を決定し、改めて手術についての説明を受けます。
必要なもの
- 保険証
ただし、エコー、尿検査、血液検査などは保険適用されません。 - 人工妊娠中絶同意書
本人と配偶者の直筆サインと捺印の上、ご持参ください。
2.手術 前日
出産経験がない場合、子宮の入り口が硬いので、安全な手術を行うために手術前日から子宮口を広げる処置を行いゆっくり子宮口を広げていきます。
3.手術 当日
手術では麻酔を行いますので、朝食は食べずにいらしてください。水分摂取も控えめにしてください。
風船のようなメトロという袋を子宮に入れて生理食塩水を満たし、自然に抜けるのを待ちます。メトロが出ても胎児が出てこない場合には、陣痛を起こすプレグランディンの坐薬を用い、胎児を分娩の形で出します。その後胎盤を出して終了です。手術後は病室に移動してそのまま入院していただきます。
4.入院
入院は、3~4日を必要としますが個人差があります。入院費用や期間について詳しくは当院へご確認ください。
中絶手術に関する必要事項
診察の際に必ずご確認いただくもの
喘息やアレルギーの有無を事前の診察の際にお伝えください。
普段、お薬を飲んでいる方はお薬手帳かお薬そのものを診療時にご持参ください。
前日よりご来院まで
手術前日の午前0時以降は絶食です。
手術を受けられるご本人の運転によるご来院はお控えください。
診察の際に必ずご確認いただくもの
- 健康保健証
- 同意書(ご本人とパートナーお二人の署名・捺印が必要)
- 印鑑(認印で大丈夫ですが、シャチハタは不可です)
- 本籍が記載された住民票などの証明書
- ナプキン(大きいサイズ・念のため1パック程度をご持参ください)
- 入院2~3日分の洗面用具と下着など
※ご本人が未成年の場合は、保護者の方の同意が必要です。
手術後にする必要があること
- 死亡診断書を役所に提出
- 摘出した胎児の火葬
※手続きは専門埋葬業者に依頼可能です。