初期(11週未満)の中絶手術
避妊は100%に限りなく近づけることは可能ですが、妊娠の可能性を完全にゼロにするのは困難です。望まない妊娠をして事情により妊娠を継続できない場合、人工中絶手術を受ける選択肢があります。安全に行えるようにしていますが、手術ですからお身体への負担がありますし、それぞれの方によってリスクが異なります。そのため、実際の出産や中絶についてしっかり専門医から説明を聞いて理解した上で、慎重に決めることをおすすめしています。
初期中絶手術の流れ(11週未満)
手術の流れ
1.受診
産婦人科を受診して妊娠の診断を受けます。
手術を受けることを決めたら、手術日を決定し、改めて手術についての説明を受けます。
必要なもの
- 保険証
ただし、エコー、尿検査、血液検査などは保険適用されません。 - 人工妊娠中絶同意書
本人と配偶者の直筆サインと捺印の上、ご持参ください。
2.手術 前日
出産経験がない場合、子宮の入り口が硬いので、安全な手術を行うために手術前日から子宮口を広げる処置を行いゆっくり広げていきます。
3.手術 当日
手術では麻酔を行いますので、朝食は食べずにいらしてください。水分摂取も控えめにしてください。
初期の中絶手術は日帰りが可能で、ほとんどのケースでは半日ほどでご帰宅できます。ただし、状態やリスクなどにより入院が必要になる場合もあります。
4.手術後
当日のご帰宅後から翌日いっぱいは、ご自宅で安静を保ちます。手術の翌々日からは通常の日常生活が可能で、ほとんどの場合、お仕事も制限なく行っていただけます。
手術をしてから3~4日後にご来院いただき診察を行います。
ご注意
手術前
麻酔を行いますので、朝食をとらずにいらしてください。水分補給も控えめにお願いします。
手術後
手術後は免疫力が低下して感染リスクが高い状態です。手洗いやうがいをしっかり行って清潔を保ち、人ごみを避けるかマスクなどを着用しましょう。
出血が続く場合も2週間程度で止まります。当日と翌日は安静を保ち、1週間~2週間後までに必ず再受診して経過観察をしてもらいましょう。
中絶手術に関する必要事項
診察の際に必ずご確認いただくもの
喘息やアレルギーの有無を事前の診察の際にお伝えください。
普段、お薬を飲んでいる方はお薬手帳かお薬そのものを診療時にご持参ください。
前日よりご来院まで
手術前日の午前0時以降は絶食です。
手術を受けられるご本人の運転によるご来院はお控えください。
診察の際に必ずご確認いただくもの
- 健康保健証
- 同意書(ご本人とパートナーお二人の署名・捺印が必要)
- 印鑑(認印で大丈夫ですが、シャチハタは不可です)
- 現住所のわかる身分証明書(※免許証・パスポートなど)
- ナプキン(大きいサイズ・念のため1パック程度をご持参ください)
※ご本人が未成年の場合は、保護者の方の同意が必要です。